2010年 平凡社
宇野直人 (1954-)
早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。
現在、共立女子大学国際文化学部教授。『中国古典詩歌の手法と言語―柳永を中心として』『柳永論稿―詞的伝統与創新』、『朱子絶句全訳注』『漢詩の事典』『唐詩解釈事典』(共著)ほか論著多数。NHKラジオ『漢詩をよむ』の講師を務める。
本書は漢詩の在り方とその魅力について、歴史の流れに沿ってまとめた全4冊の解説書です。
本作では、進行役と著者の対話形式で書かれているという点が最大の特徴となっており、進行役の素直な疑問やリアクションをそのまま文章に起こして進められているため、漢詩の持つ難しく堅苦しイメージを感じることなく読み進めることができます。そもそも漢詩とはなにか、どのような成り立ちで生まれたのか、などといった初歩的な質問に答えていきながら、漢詩の本質に迫っていく、初心者にも読みやすい入門書ともいえる内容になっています。