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1994年 青土社

パウル・ツェラン 1920-1970
詩人。チェルノフツィ(後のソ連)生まれ。
ドイツ系ユダヤ人であり両親は強制収容所で死亡、彼も強制労働に従事した。戦後パリに学び、1959年からパリ大学でドイツ文学を教えながら、ドイツ語での詩作・翻訳をした。作品の素材は強制収容所体験による個人史的事象や、時事、ユダヤ神秘思想等多方面にわたっている。70年セーヌ川に投身自殺した。パウル・ツェランという名前はユダヤ系の本名を隠すためアナグラム化したものである。戦後のドイツ語圏詩人の代表的存在であり、20世紀を代表する詩人の一人とされる。著書に詩集「罌粟と記憶」(’52年)、「言葉の格子」(’59年)、「雪の境域」(’71年)他。
本書では、ホロコーストの体験から生まれた、癒されぬ記憶から紡ぎだされた苦闘の跡に生々しく迫った一冊です。

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