2002年 国書刊行会
日影丈吉（1908～1991）は日本の推理作家、小説家、翻訳家です。
魚問屋の家に生まれ、中学校の頃から探偵小説を読み始めます。語学教室へ通い外国語を習得し、坂口安吾らの同人誌へも参加しました。フランス留学も経験します。
1949年江戸川乱歩に認められ雑誌のコンクールへ入賞し、デビューを果たし、また「狐の鶏」は日本探偵作家クラブ賞（現日本推理作家協会賞）を受賞しまる。翻訳業へも力を入れ、『オペラ座の怪人』など数々翻訳しました。晩年に出版した『泥汽車』が泉鏡花文学賞を受賞し、その翌年に心不全のため死去しました。
本全集は没後10年記念として本邦初の刊行で、単行本未収録短篇約100編を加えた全小説、エッセイ、評論が網羅されています。
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