「北の想像力 ≪北海道文学≫と≪北海道SF≫をめぐる思索の旅」が入荷いたしました。

2014年 寿郎社

岡和田 晃(1981年 – )
日本のゲームデザイナー、翻訳家、および文芸評論家、SF評論家、編集者、詩人。

本書は北海道を舞台・題材にした文学やSFを、単なる「ご当地文学」としてではなく、「北」という場所が人間の想像力をどう変えるのかという観点から読み直す1冊です。

「北海道文学」というと、自然、開拓、農業、アイヌ、厳しい冬、地方社会などを描く「地域文学」と考えがちですが、本書では、そこにSFや幻想文学、マンガ、アニメ、海外文学などまで接続し、北海道という場所を境界・異文化・未来・終末・宇宙・異世界を想像する場所として読み込んでいきます。

多くの人にとって北海道には、開拓される土地や未知の自然、北方民族の異文化、極寒で広大な空間というイメージがあり、すなわち「既存社会から距離を置いた場所」という漠然としたイメージがあるかと思います。これが実はSFが好む「まだ知られていない世界」という発想と非常に近いのではないか、という関係を掘り下げるのが本書です。

「北」から日本文学そのものを捉え直す意欲作になっています。

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