「図像学事典」が入荷いたしました。

1991年 岩崎美術社

水之江 有一(1941- 2000)
日本の英文学者。東京大学大学院英文学専修博士課程満期退学。オックスフォード大学セント・ピーターズ・コレッジ研究員。千葉大学文学部助教授、教授。没後、正四位勲三等瑞宝章受勲。専門はイギリス・アイルランド文学・図像学。

タイトルに「事典」とある本書ですが、単なる「シンボル一覧」ではなく、ヨーロッパの図像がどのような思想・神話・宗教・民衆文化の中から生まれたのかをたどる、美術史・文化史の研究書ともいえる内容になっています。

絵の中に「何が描かれているか」だけでなく「それが何を意味しているのか」を読み解く学問としての図像学ですが、本書ではそれにとどまらず、そもそも、なぜヨーロッパ人は「死」を髑髏で表すようになったのか?なぜ「正義」を天秤で表すのか?というところまで遡ります。そしてその答えを探すために、古代エジプト、ギリシア神話、聖書、キリスト教神学などを横断し解明していきます。

ヨーロッパの民衆文化と芸術の特質、その精神構造の核心を解明する「図像学」の決定版です。

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