「アレクサンドリアのフィロン 著作・思想・生涯」が入荷いたしました。

2008年 教文館

アレクサンドリアのフィロンは、紀元前2~30年頃から紀元後40~45年頃にローマ帝国支配下のエジプト・アレクサンドリアで活躍したユダヤ人哲学者です。

彼の最大の功績は、ギリシャ哲学の知識を駆使してユダヤ教聖書を解釈し、独自の哲学体系を構築したことと言えるでしょう。この試みは、当時としては画期的であり、後のキリスト教思想に多大な影響を与えました。ローマ皇帝カリグラへの陳情使節団の一員としてローマを訪れたという記録から、当時のユダヤ人社会における彼の高い地位と影響力が伺えます。アレクサンドリアは、多様な文化が混在する国際都市であったため、フィロンはギリシャ哲学、特にプラトン哲学に精通することができました。

そんなフィロンの生涯と著作・思想に迫った本書は、簡潔な入門編という位置付けであり、古代ユダヤ教やキリスト教、あるいは哲学について初歩的な知識しかない読者に向けて書かれており、最新の研究成果に基づき、フィロン入門の最新ガイドブックとして手に取りやすい1冊になっています。

フィロンを知ることは、古代世界、古代ユダヤ教、哲学史を知ることであり、新約聖書の背景・初期キリスト教について知ることともいえるでしょう。

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