2018年 白水社
パストゥロー・ミシェル
1947年パリ生まれ。古文書学校卒。高等実習研究院教授。紋章学を専門とするが、動植物の歴史や人間と色彩の関係史など幅広い研究対象で知られる
本書では、動物・植物・色彩・紋章・遊戯といった象徴的テーマを手がかりに、中世ヨーロッパ人の世界観・価値観・社会構造を読み解く文化史です。
中世ヨーロッパでは、自然界のあらゆるものが神の意志を示すシンボルと考えられており、動物の行動、植物の形、色の組み合わせなどは、単なる物質ではなく意味の体系として理解されていました。
つまり象徴を読むことは、世界を理解することそのものであり、象徴が「想像界」と「現実界」をつなぐ仕組みを明らかにし、当時の人々が世界をどう理解していたかを体系的に示しています。
象徴を読み解くことで、中世に生きた人々の価値観や社会が見出だそうとする著者の集大成ともいえる1冊です。




