2020年 青土社
フラウィウス・ヨセフス
紀元後37年ごろエルサレムの名家に生まれる。26歳のころローマで拘禁されていた祭司の釈放のためにローマに旅をし、その目的を達成する。対ローマのユダヤ戦争ではガラリヤ方面での指揮官を務めるが、ヨタパタ陥落でローマ軍に投降する。ユダヤ戦争後の71年の春にはティストに同行してローマに赴き、以後、ローマで、『ユダヤ戦記』、『ユダヤ古代誌』、『自伝』、『アピオーンへの反論』などをギリシア語で著す。
地中海世界はローマが席捲し、ユダヤ民族のなかからはイエスが登場するという大きな変動の時期にエルサレムで生まれたユダヤ人の軍人、そして歴史家であるヨセフス。自らの出自とユダヤ民族についてを論じた「自伝」、そして他民族の歴史家によるユダヤ民族への批判的評価に対して反駁した「アピオーンへの反論」。偏見と暴力にあらがいながら、現在にも通じる問題と向き合い続けた古代ユダヤにおける重要な思想家ヨセフスの二つの著作に、第一人者の解説をあらたに付した決定版になります。




