ジョージ・W・M・レノルズ (1814-1879)
イギリスのケント州サンドウィッチ生まれ。ヴィクトリア朝期の大衆小説家・雑誌編集者・社会運動家。若年時フランスにわたり、帰国後ロンドンで安価な通俗小説(ペニー・ドレッドフル)の人気作家となった。
Penny dreadful:ペニー・ドレッドフルとは、直訳で「1ペニーの恐ろしいもの」という意味で、19世紀のイギリスで発行されていた安価なシリーズものの大衆小説の通称。毎週1話ずつ1ペニーの価格で刊行され、探偵や犯罪者、または超自然的な出来事の悪用などを主題として、基本的にはセンセーショナルな内容が展開された。このような娯楽小説群は一般市民に読書という新趣味を広げる原動力となった。
本作は人狼の呪いを背負った男・ヴァグナーを軸に、貴族社会、地中海世界、陰謀・恋愛・戦乱が複雑に絡み合う“超大河ゴシック・ロマンス”ともいえる内容になっています。物語は怪奇・冒険・復讐劇が次々と展開し、フィレンツェ、コンスタンチノープル、エーゲ海のロードス島、さらには地中海のいずことも知れぬ孤島を舞台に繰り広げられる、波瀾万丈な19世紀ペニー・ドレッドフルの典型的娯楽大作です。




