1989年 人文書院
カール・グスタフ・ユング(1875–1961)
スイス出身の精神科医・心理学者で、分析心理学(ユング心理学)を創始し、集合的無意識や元型の概念を提唱した。スイス・ケスビルの牧師家庭に生まれ、バーゼル大学で医学を学び、精神医学を専攻。1901年からチューリヒ大学精神科クリニックでブルクヘルツリの助手となり、精神障害の治療や研究に携わる。1907年にはフロイトと出会い親交を深めるも、意見の相違で1913年に決別。その後、独自の分析心理学を確立し、1948年にはチューリヒにユング研究所を設立。
「宗教とは何か」を自分の身に引きつけて探求したユング。
本書では「心理学と宗教」「ヨブへの答え」を初め、三位一体の意味、ミサの意義、心理学と牧会の関係などを論じたユングの宗教論六篇収録しています。
ユングの宗教論では、宗教形式の壊失から生まれる危機を、象徴やマンダラによる心理統合によって克服する道を示し、宗教と心理学の相互補完的な役割を明らかにします。ユング後期思想の宗教心理学の集大成であり、宗教体験の心理構造と象徴の解釈を詳細に論じ、現代精神性への応用を示した重要な著作です。




