2000年 岩波文庫
大貫隆 (1945- )
日本の宗教学者・聖書学者。専攻は、新約聖書学・古代キリスト教文学の研究。東京大学名誉教授。日本宗教学会理事。日本新約学会理事。日本聖書学研究所所員。
グノーシスとは,古代末期の地中海に実在した宗教運動の名であり、世界観を決定する思想上の態度を示す名称でもあります。捉えどころがなく、実態の解読が困難な宗教としてのグノーシスの本質に迫った本書。グノーシスとはなにか、その原理とスタイルは同時代の思想とどのような影響関係にあったのか。グノーシス主義の宗教的・哲学的な本質と現代的意義に迫った、著者の30年におよぶグノーシス研究の集大成となる1冊です。