1999年 思文閣出版
小葉田淳 (1905-2001年)
日本の歴史学者。京都帝国大学名誉教授。日本学士院賞受賞者、学士院会員、文化功労者。歴史学者として台北帝国大学や東京文理科大学、京都大学などで教鞭を執る。貨幣史、鉱山史、貿易史などの分野で実証主義的な研究を積み上げ、その業績は海外でも高く評価されている。
本書は、中世から近世にいたる貨幣と鉱山に関する論考をまとめた1冊です。
二部構成になっており、第一部では中世から近世にかけての貨幣史の諸問題として、金・銀・銅の金属鉱山の開発やそれに伴う貨幣流通事情、日本中近世の貨幣事情、領国武田氏の幣制と家康の幣制の確立、近世前期の貨幣、また海外貿易との関連などについて論じられており、第二部では、近世鉱山史料について、日向の諸銅山について近年の研究をまとめた専門的な内容となっています。